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運龍堂㈱ 代表取締役 佐藤 貴繁 氏

「漢方」を広く知っていただくための事業にも力を貸していただいています。

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佐藤 貴繁 代表取締役(左)、佐々木 恵 経営支援員(右)

申請の目的を再整理することで伝わりやすい計画書を作成

 弊社は、お客さまの健康状態を丁寧にヒアリングして適切な漢方を処方するとともに、漢方発想の健康食品の販売を行っています。商工会議所には、以前から補助金をはじめとしたさまざまな情報提供を受けていました。そして今回、新型コロナウイルスによる影響に不安を覚えたのをきっかけに、いくつかのサポートを受けました。
 まず、小規模事業者持続化補助金の申請を2回行いました。その際、商工会議所からは計画書のブラッシュアップのためのアドバイスを受けました。その中で印象に残っているのが、漢方薬の市場規模や今後の売上計画などのデータを、グラフや図で記載するように勧められたことです。このことから、申請の目的をわかりやすく第三者に伝えられるようにすることは、採択への第一歩ではないかと感じました。
 1回目の申請はECサイトの再構築のための費用補助を受けること、2回目の申請はテレビに出演して漢方に関する情報発信を行いながら、弊社のブランディングにもつなげたいという思いで申請し、どちらも採択を受けることができました。先に着手したECサイトは、リニューアルした結果、売り上げが上昇しています。テレビ出演に関しては、これから番組が放送される予定ですが、放送終了後にはユーチューブでその動画を見ることができるので、反響がどれくらいあるのか、楽しみにしているところです。

初めて取り組む香港への輸出もスムーズにスタート

 自社商品の輸出に関するサポートです。今年、ペット用の漢方サプリメントの輸出を初めて行ったのですが、香港の取引先からサイン証明の提出を求められたため、貿易証明の発給機関である商工会議所に相談をしました。初めて作成する書類でしたが、記載内容のひな型を提供してもらえたことでスムーズに作成でき、無事に輸出することができました。担当支援員の佐々木さんからはタイムリーな情報提供を受けることができ、質問に対するレスポンスも速いので、頼りになる存在です。
 現在は、不安感を和らげ、胃腸の調子を整える効能を持つ「ナツメ」の国内での試験的な栽培に取り組んでいて、将来的には国内産の生薬を増やしていきたいと考えています。世間では、漢方は中国から伝わってきたものと思っている方が多いと思いますが、実は日本の伝統医療を指す日本生まれの単語なのです。ですから、セミナーなどを通じて、漢方について知っていただくことは、日本の伝統を伝えることにもつながります。さらに生薬を国内で栽培、提供することができれば、このような方々の漢方に対する認識がアップデートされ、新たな展開も期待できます。
 商工会議所では、本当に多岐にわたるサポートが受けることができます。迷うことがあったら、まずは商工会議所に相談することをお勧めします。私も会社の成長に合わせて、今後もさまざまな相談をしたいと思っています。

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お客さまへの漢方提案の様子。一人一人の体の悩みや服用中の薬などの情報をしっかりと確認しながら、適切な飲み方を提案している。
創 業 2012年9月
事業内容 漢方薬の処方、漢方発想の健康食品の販売
所在地 仙台市青葉区大町1-3-2 仙台MDビル1階
ホームページ https://unryudo.com/

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