鮨 恭大 代表 山田 恭大 氏
計画書のブラッシュアップだけではなく、挑戦への「激励」も力になりました。
山田 恭大 代表(左)、堀江 智沙紀 経営支援員(右)
相談を通じて将来への漠然とした不安も解消
両親が切り盛りしていた「鮨 仙一」の閉店が決まったことをきっかけに、創業から35年間、仙台や全国の方にご愛顧いただいた同店の意思を引き継ごうと決意しました。しかし、創業にあたっての資金を調達するために、どのような流れで何をすれば良いのかが全く分からず、先輩方や知人からの勧めで、まずは商工会議所に相談をしました。
担当支援員の堀江さんからは、主に創業融資を受けるために必要な「創業計画書」作成のサポートを受けました。融資する側の視点に立ったアドバイスで、売り上げや利益を確保していくための根拠などを中心に精査していった結果、精度の高い計画書を作成することができました。
また、「窓口専門家相談制度」も活用して、中小企業診断士の先生と計画書のブラッシュアップも行いました。さまざまなデータを基に、すし店の初期投資は平均してどのくらい費用が掛かるのかといったリアルな情報を知ることができましたし、今後直面すると予想される課題に対して的確にアドバイスをいただくこともでき、漠然と抱えていた不安を一つ一つ解消することができましたし、なによりも、創業という自分の人生をかけた挑戦を熱く激励していただけたことが、とてもうれしかったですね。
さらに創業後には、創業直後は何かと運転資金が必要な時期のため、商工会議所からの応援金として「創業応援助成金」をいただけたことがありがたかったです。
先輩たちからの学びを生かして次のステージへ
今後は、商工会議所のホームページや月報などから情報を集め、当店が対象となる補助金や助成金を積極的に活用していくことで、お客さまへのサービス向上や当店のさらなるPRを行うと同時に、ともに店を支えてくれている従業員の働く環境整備も進めていきたいと思っています。
また、当店は商工会議所の青年部に所属している方によく利用いただいています。同世代の経営者の方からお話を伺うことで刺激を受ける点も多くありますので、そこで得た気づきも今後の経営に生かしていきたいですね。
当店の強みは、前職時代から築き上げてきた仕入れ先との信頼関係を礎にした味・品質ともに高いレベルのすしネタの提供、そして、それを生かしてお客さまの要望に合わせた自由度の高いオーダーメードのコースを提供できる点です。事業承継という形こそとりませんでしたが、両親から鮨 仙一の"魂"の承継を行ったのだと肝に銘じて、当店ならではの強みを生かし、今後もお客まのためにできることを一つ一つ積み重ねていきます。
通常、市場に出回ることのない特殊な素材や希少な魚、最上部位のすしネタを提供できる点も強みの一つ。写真は地元塩釜産の本マグロの中トロ。
創 業 | 2021年12月 |
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事業内容 | すし店 |
所在地 | 仙台市青葉区花京院1-4-47 ALLELL花京院1階 |