山本製作所 代表 山本 弦太 氏
サポートを受けていく中で、販路開拓に挑戦する意欲を得られました。
山本 弦太 代表(左)と神田 寿己 経営支援員(右)
経営上の足りない視点を補う手厚いサポート
弊社は、主に競輪選手や自転車愛好家を対象としたオーダーメード自転車フレームの製造を行っています。高い精度が求められるプロ用自転車の製造をメインとしていることから、職人として技術の向上を目指す気持ちが上回ってしまい、新規顧客開拓や財務管理など、本来、経営者としてやらなければならないことを後回しにしてしまうことが多くありました。その時にサポートしてくれたのが商工会議所でした。
最初は、引き合いが増加したことに対応するための運転資金として、「マル経融資」を活用。その後、新たな販路開拓のためにホームページを活用したウェブマーケティングに力を入れようと、専門家から無料でアドバイスを受けられる「エキスパート・バンク制度」を利用しました。力を入れるべきものや不足しているものなど、掲載コンテンツの整理をサポートしていただき、商品や製造面に関する特徴だけではなく、弊社の歴史もしっかりと伝わるホームページに、リニューアルすることができたと思っています。
合同プレス発表会への参加で情報発信のノウハウを習得
利用した商工会議所のサポートメニューの中でも、「新商品・新サービス合同プレス発表会」への参加で得られたことは最も大きかったと思います。今までは、どのように自社や商品をPRしていけばよいのかわかりませんでしたが、担当支援員の神田さんや専門家から、プレスリリースの内容や発表時に気を付けるべきポイントについてアドバイスを受けた結果、事前のリリースだけでなく、当日も新商品である「オーダーメイドハンディキャップバイク」に込めた自分の思いをしっかりと伝えることができました。発表会終了後には、複数の新聞やニュース番組に取り上げていただき、今までできていなかった弊社のPRに大きくつながりました。
この経験を通して、今まで苦手だからと後回しにしていた販路開拓にも積極的に挑戦していこうと思うようになりました。まずはその第一歩として、神田さんとともに事業計画を作成し、採択を受けた「小規模事業者持続化補助金」を活用した広告展開を行っていきます。それとともに、自社パンフレットをはじめとした営業ツール作成なども、引き続き商工会議所のサポートを受けながら取り組んでいきたいと思います。
今後も、日々磨きをかけている技術、東北・北海道地域で唯一の競輪用自転車を作ることができるNJS(日本自転車振興会)認定フレームビルダーという強みを生かして、弊社ならではの商品を提供し続けていきます。
新商品「オーダーメイドハンディキャップバイク」は、仙台市内の幼稚園から「先天的に手足が短い園児が乗ることのできる自転車をつくってほしい」と依頼を受け、障がいがあっても自転車に乗る楽しさを味わってほしいという一心で開発した。
創 業 | 1985年4月 |
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事業内容 | 自転車フレーム製作(プロスポーツ自転車フレームメーカー「yamamoto」) |
所在地 | 仙台市太白区袋原3-8-16 |
ホームページ | https://yamamoto-seisakusho.jp/ |