hairmake&design Axe−l 代表 浮中 裕一 氏
1つの課題を相談することで、複数のやるべきことが明確になります。
浮中 裕一 代表(左)と舘﨑 貴宣 経営支援員(右)
軸となる「経営計画」を作成
当店をオープンさせてから9年が経過しました。商工会議所とは、独立する時からのお付き合いです。
私は20代半ばから独立を考えていたこともあり、以前から成功するイメージと失敗するイメージの両方を思い描いてきましたが、実際に創業をするとなった時、前経営者の方から間を置かずにテナントを引き継ぐ必要がありました。こうした状況の中で、自分だけの力では万全な創業の準備ができないと思い、商工会議所に相談に行きました。そこで担当支援員の舘﨑さんにアドバイスをいただきながら作成した創業計画は、まさに当店の経営の軸と言えるものとなりました。初年度の売り上げ目標を立てて、それを達成するために必要なものを洗い出し、課題解決のための手だてを考え、実践する。これによって不安定な創業期の資金繰りを乗り越える事ができ、今でもこのやり方を繰り返し行っています。
適切な制度提案で経営課題を解決
このほかにも、さまざまな分野の専門家からアドバイスが受けられるエキスパート・バンク制度を利用して、テナント入居の契約書を一緒に確認してもらったり、帳簿の整理から確定申告に至るまでの経理面のサポートや、労働保険の手続きの仕方を教えていただいたこともあります。1つの課題を相談しに行くと、その課題の周辺も含めて、自分がやらなければならない、いくつかのことが鮮明に見えてくるのも、商工会議所ならではのサポートではないかと思います。
さらに、当店の周辺エリアに競合店が多いことから、他店との差別化や提供メニューを増やすために「小規模事業者持続化補助金」を申請し、これまでに2回採択を受けることができました。最初はヘッドスパのマシンやマイクロスコープ、2回目は炭酸泉の設備を完備しました。また、人件費などの諸経費の支払いに対応するために「マル経融資」も活用しました。数多くある制度の中から当店に合ったものを提案してもらえるので、とても助かっています。
将来を見据えた取り組みを開始
振り返れば、ここまでがむしゃらに突き進んできました。その思いを持ち続けながら、法人化を含めた当店の将来にも目を向けて、経営面だけではなく、さらなるサービスの強化もしていきたいと思っています。今後も、創業当初からの「目の前のお客さまをきれいにする」「ファミリーサロン」という2つのコンセプトを大切にし続け、ご家族で長くお付き合いいただける美容室として一人一人にご満足いただけるよう、技術面のクオリティー向上も追求しつつ、丁寧な接客を心がけていきます。
施術前のカウンセリング時の様子。定期的にセミナーを行うなど、スタッフのコミュニケーション能力向上に努めている。
創 業 | 2012年3月 |
---|---|
事業内容 | 高濃度炭酸泉ヘッドスパ、髪質改善酸熱トリートメントなどを提供する美容室 |
所在地 | 仙台市宮城野区名掛丁202-1 GIFT仙台東口202 |
ホームページ | https://hairmakeaxel.jimdofree.com/ |