cafe&marketくまと文鳥 代表 川又 保 氏
しっかり考えてから相談すると、得られるものも大きくなります。
川又 保 代表(右)と松川 ゆかり 経営支援員(左)
テークアウト商品強化のために商工会議所に相談
開業して1年が経過した当時、売り上げや来店客数は増加傾向だったのですが、主力のランチプレートは提供できる時間と席数に限りがあったので、より多くの皆さんに当店の味を楽しんでもらおうと、テークアウト商品を強化したいと考えました。その商品とは、開店当初から提供しているオリジナルの「おはぎ」です。そこで「マル経融資」を受けようと、商工会議所に相談しました。そのとき、販路開拓に活用できる「小規模事業者持続化補助金」についても教えていただき、同時に申し込みを進めました。どちらも初めてのことで大変でしたが、時間をかけて今後の経営計画を練れたこともあり、無事に採択を受けることができました。
補助金や融資を受けた資金では、店内の見えるところに「おはぎ」を置くためのショーケースを購入しました。また、入り口に掲げた看板も、「おはぎ」のイラストを描いたものにして、ライトアップ用の照明も整えると同時に、認知度を上げるため、タウン誌に広告も出稿しました。どれも一定の効果は出せたと思っています。
申請段階のアドバイスが採択のひと押しに
融資や補助金を受けるための書類を作成する上で、商工会議所のアドバイスはなくてはならないものでした。中でも印象に残っているのが、提出書類に「ランチプレートの写真を添付した方が商品の特徴が伝わりやすい」というアドバイスを担当の松川さんから受けたことです。当店の「毎朝、市場や農家さんから仕入れている旬の野菜をメインに使った彩り豊かな料理」という特徴は、文章だけでなく、写真で見ていただくことで、新鮮さやオリジナリティーが伝わりやすくなり、採択へのひと押しになったのではないかと思っています。
今、抱えている課題は、ランチタイムにお待ちいただくお客さまが多いことです。できる限り、ご注文から提供するまでの時間を短縮する方法を模索しており、この点に関しては、現在、松川さんに相談しているところです。
日々、経営面での課題が見つかり、まだまだ思い通りにいかないことも少なくありませんが、できるだけ自分の知恵を絞って解決しようと行動しています。私にとって、その一番の相談相手が担当支援員の松川さんなのです。とはいえ、一方的に頼るのではなく、事前の下調べや準備をしっかり行ってから、相談することが大切ではないかと思います。しっかりと考えた分、相談した時に得られるものも大きくなりますので。
これからも、いつかかなえたい「子どもも大人も自由に遊び、憩えるような公園をつくる」という夢を実現できるよう、信頼できるパートナーとの経験を通して、課題解決力を養っていきたいと思います。
テークアウトのおはぎは、11時の開店と同時に50セット限定で販売。定番のつぶあんや、きなこのほか、旬の食材を使った味も人気。
創 業 | 2018年2月 |
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事業内容 | 飲食業(カフェ)、販売業(野菜・おはぎ・コーヒー豆・手づくりの服飾品など) |
所在地 | 仙台市青葉区八幡2-2-8 仙台グローバルビル1階 |
営業時間 | 11:00~19:00 |
定休日 | 金曜日 |
ホームページ | https://www.kumatobuncho.com/ |